オッズ比の計算の仕方(手計算)
オッズ比は死亡生存のように2値変数のアウトカムと研究要因の相関の強さを示すMeasure of Associationです。 例えばアスピリンを用いた人は死亡率が10%に対し用いなかった人では20%になるとします。 アスピリン群の死亡リスクは10%、未使用群では20%とすると、リスク比は10%割る20%で0.5となり、新薬を使うことで死亡率は半減するといえます。 しかし、臨床研究の論文では2値変数のアウトカムではオッズ比を用いることが多く、リスク比を使うことは珍しいのです。 ロジスティック回帰モデルを用いた論文では結果は必ずオッズ比で表されます。 この場合のオッズ比は0.44となり、オッズ比から結果を論じると、アスピリンで死亡率が半減したというと間違った結果を導いてしまいます。 大変使いづらいオッズ比ですが臨床研究論文で多用されるのはどうしてでしょうか? このビデオではそのオッズ比の計算の仕方を説明します。